その他

心タンポナーデについて

投稿日:2020年3月11日 更新日:

 

こんにちは。お久しぶりです。bob.channelです。

今日は心タンポナーデについて書きます。

 

心タンポナーデ

心タンポナーデとういうワードは聞いたことある!知ってる!

でも心タンポナーデとは

どんな状態かを言語化できる看護師は以外に少なくないですか?

 

心タンポナーデとは

出血などで心膜腔(心嚢)に体液が貯留し、

拡張不全をきたした状態です。

そもそも心膜腔ってどこ?心嚢液の役割は?

ここから解説していきます。

 

心臓壁の三層構造

心臓の内側から心内膜→心筋層→心外膜です。

さらに心外膜の外側が心膜腔(心嚢)で

心膜腔に心嚢液が貯留してます。

 

心タンポナーデを簡単にイメージしましょう。

心臓の心膜腔(心臓の外側の方)に

体液が貯留(分厚くなって)し

拡張しづらくなっている!

拡張できないということは

血液をためれないから拍出も減る!

その結果死に至るという感じです。

 

心嚢液の役割

心嚢液は通常50cc以下で約10〜20cc貯留してます。

約100cc程度で症状が出始めて

拡張不全が増悪すればするほど死に至る可能性も上がります。

 

心嚢液の役割は3つ!

  1. 心臓の拡張、収縮をスムーズに行う潤滑油としての役割
  2. 外部からの衝撃に耐えるクッションとしての役割
  3. ウイルスや細菌が心筋に直接入ることを防ぐ役割

 

心タンポナーデの原因

原因は多数あるので代表的なものだけ載せてます。

  • 急性心外膜炎
  • 大動脈解離
  • 心筋梗塞(心破裂やドレスラー症候群)
  • 悪性腫瘍の心膜転移
  • 胸部外傷
  • PCIやABLによる穿孔など

 

心タンポナーデの症状とメカニズム

ベックの三徴(Beckの三徴)
  • 頸静脈怒張(中心静脈圧上昇)
  • 血圧低下
  • 心音減弱

さらに、

  • 奇脈:吸気時収縮期血圧低下(吸気時に収縮期血圧が10mmHg以上低下する現象)
  • クスマウル徴候(Kussmaul sign):吸気時頸静脈怒張
  • 呼吸困難
  • 意識レベル低下など

症状についてのメカニズムをここで整理しましょう。

  1. 心嚢液増加→拡張不全→心拍出量低下→血圧低下→組織への酸素供給不足→代償で頻脈、頻呼吸、呼吸困難
  2. 心嚢液増加→拡張不全→うっ血→静脈圧上昇(中心静脈圧上昇)→頸静脈怒張
  3. 吸気時胸腔の陰圧増大→血液が右房右室へ増加→吸気時に特に右房右室へうっ血→吸気時頸静脈怒張(クスマウル徴候)
  4. 吸気時に特に右房右室へうっ血→心室中隔が左室側へ圧排→吸気時収縮期血圧低下(奇脈)

心タンポナーデは心外閉塞・閉塞性ショック

陥る場合もあります。

もちろん心不全にも陥る場合もあります。

慢性的に心嚢液貯留している方もいるため

自覚症状が出にくい場合もあります。

 

心タンポナーデの検査・診断

  • ベックの三徴(Beckの三徴)
  • 心エコー:心嚢液貯留(エコーフリースペース=echo free space)と右室の拡張期虚脱
  • レントゲン:心陰影拡大
  • 心電図:低電位(全誘導での低電位)と電気的交互脈(QRSの振幅が1~数心拍ごとに増加したり減少したりすること)

✳︎心嚢液貯留の確認は心エコーが優れている

 

心タンポナーデの治療

心嚢穿刺(心嚢ドレナージ)、心嚢切開

→不要な心嚢液を除去し拡張障害改善を目指す

 

排液が追いつかない(ドレナージで改善しない)場合や

出血が止まらない場合は緊急で開胸術を行うこともあります。

輸液に反応しない血圧低下の持続もポイントな気がします。

 

まとめ

心タンポナーデは、、、

  • 拡張障害である
  • 心嚢液は通常50cc以下で、約100cc以上になると症状がでる
  • 主な症状はベックの三徴(Beckの三徴):頸静脈怒張(中心静脈圧上昇)、血圧低下、心音減弱
  • 心嚢液貯留には心エコーが優れている
  • 治療は心嚢ドレナージ

 

 

以上、bob.channelでした〜

読んでいただきありがとうございます。

 

-その他

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

関連記事はありませんでした